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東京大学・アテネ工科大学合同ワークショップ(日本)

2024年8月17日から26日まで、SEKISUI HOUSE – KUMA LABとアテネ工科大学による合同ワークショップを日本で実施しました。

このワークショップでは、日本とギリシャの伝統的な建築技術を相互に学ぶことを目的とし、アテネ工科大学からは10名の教員・学生が参加し、東京大学からは7名が参加しました。

栃木の鵤工舎では、小川三夫棟梁が奈良時代の代表的な寺院建築の構造形式について解説を行い、釿や槍鉋などを用いた木材の加工方法の実演を行うとともに、日本の伝統建築においてどのように木素材に向き合ってきたかについて参加者と議論を行いました。

 

京都の匠弘堂では、日本の木造大工の加工技術である規矩術について学び、実際に差金を使って材の墨出しを行い屋根の隅部の簡単な模型を製作しました。

 

京都の中村外二工務店では中村外二氏の自邸や作業所を見学し、数寄屋建築特有の丸太材同士の接合の技法についてなど、数寄屋建築の真髄に触れました。

 

奈良では竹中工務店による平城宮跡東楼復原工事の現場を見学し、奈良時代の建築復原プロセスを学びました。

 

また、建築家の魚谷繁礼氏によるコンテナ町家や郭巨山会所などの京都市内のプロジェクトを見学し、京都の伝統的な建築と都市の在り方や、その継承の方法論について学びました。

これらに合わせて、桂離宮、東照宮、法隆寺など、各時代を代表する木造建築や、竹中大工道具館の見学も行い、それぞれの時代の建築様式や技術について深く理解を深めました。

 

協力:鵤工舎、魚谷繁礼建築研究所、匠弘堂、竹中工務店、中村外二工務店、HOSOO