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浜田醤油モックアップ

スチールパイプと日本の竹の中間の強度を持つといわれる南米高地の肉厚な竹、グアドゥア(Guadua)を、熊本の古い醤油蔵の増築において、構造材に使おう試みた。最も困難な竹と竹のジョイント部分では、竹の節と節の間にエポキシ樹脂を注入した後に、ボルト締めを行い、ジョイントをピン接合した。江戸時代末期から増改築を繰り返してきた熊本「浜田醤油」の醤油蔵の、耐震改修とインテリアの意匠を兼ねた竹の「やたら組み」の一部。竹籠などにもちいられる「やたら編み」にヒントを得て、斜めに交差させた竹材でランダムにつないでいく「やたら組み」を考案した。

制作年:2009
制作段階:最終(実部材)
検討箇所:インテリアを兼ねた耐震補強部材
縮尺:実寸
素材:竹(グアドゥア)
展示履歴:「くまのもの 隈研吾とささやく物質、かたる物質」
プロジェクト:浜田醤油
場所:熊本県熊本市
竣工年:2019
用途: 店舗
敷地面積:2,046.06 ㎡
延床面積: 1,535.52 ㎡
構造:木造
プロジェクトチーム:秋山 弘明(第一期)、長井 宏憲、渡部 悠、紙谷 譲(第二期)
構造設計:江尻建築構造設計事務所
施工:クリーン・スペース
クライアント:浜田醤油