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KXK スタディ模型

通常は体温に反応して硬化する性質を生かし、ワイシャツの襟などに用いられる形状記憶合金(マグネシウム合金の一種)をドーム状パビリオンの構造体として用いた。太さ2mm途の形状記憶合金で300㎜のリングを作り、そのリングをインシュロックで接合して直径4mのドームとした。低温になると柔らかくなる温度設定を合金に与えることで、夜間低温になると頂部が下がり球形がゆがむドームは、生物体のようなやわらかな印象を与える。
構造体の外側をEVAシートと呼ばれる形状への追従性の高い半透明のメッシュで覆うことで、ドームの印象をさらにやわらかく有機的にすることができた。

制作年:2005
縮尺:1/10
素材:PVC、スチールワイヤー
展示履歴:「Studies in Organic
プロジェクト:KXK
場所: 東京
竣工年:2005
用途:パヴィリオン
延床面積:5 ㎡