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2022年度春学期 平野スタジオ中間講評会

5月24日(火)、2022年度春学期国際デザインスタジオ(平野スタジオ)「HOUSE OF IDEAL 」(理想 のための家)の中間講評会を開催し、「Exercise 2:玩具の家を改造し、そこから自身の理想を導出する」の成果を7名の修士学生がHASEKO KUMA HALLで発表しました。

ゲスト・クリティークとして津川恵里さん(東京藝術大学、ALTEMY)をお迎えしました。

対象玩具:
リカちゃん ドリームハウス  エレベーターのあるあこがれのおうち
リカちゃん チャイムでピンポーン かぞくでゆったりさん
シルバニアファミリー 赤い屋根の大きなお家
プレイモービル ドールハウスキャリングセット
バービーのドリームハウス マリブ Malibu 別荘

スタジオ課題文

下記、学生の成果をご紹介します!順番は発表順です。

① 秋田次郎

「リカちゃん ドリームハウス  エレベーターのあるあこがれのおうち」を改造。スケルトンに着目し、ローリングする壁紙を作成。背景を変えることで、仮想空間やさまざまな場所に居住空間を配置することを目論んだ。

②野口雄人

「リカちゃん チャイムでピンポーン かぞくでゆったりさん」を改造。様々な住宅機能が区切りなく同一平面上に展開され、それぞれの機能は浴槽やテーブルなど、空間ではなくオブジェクトで表象されていることに着目し、床面を細分化し、断片化された状態を生み出した。

③Chengzhe Zhu

「リカちゃん チャイムでピンポーン かぞくでゆったりさん」を改造。最先端の電気式キッチンから着想を得て、未来都市的な様相を計画した。床面を上げ3層構造とし、最下層部に東京都心部のグリットを敷いてその上に、最先端の電気式キッチンを配置した。キッチンは都市の神殿に見立てられ、電極と接続し、音を奏でる。

④中村幸介

「シルバニアファミリー 赤い屋根の大きなお家」を改造。シルバニアファミリーが他のドールハウスよりもスケールが規格化されていることに着目。人形も含めたドールハウスを等しく部材として分解し、再構築を試みた。

⑤Baptiste Muller

「バービーのドリームハウス マリブ Malibu 別荘」を改造。蟹が描かれた缶詰のカバーを缶詰の内側に貼ることで内外を反転させた赤瀬川原平の「宇宙の罐詰」に着想を得て、段ボールで内側を囲い、キットの要素やイメージを内側に向けて重ね、どこまでも続いていくような内部空間を試みた。

⑥阿部公平

「プレイモービル ドールハウスキャリングセット」を改造。緑豊かな場所での生活を理想として、キットのインテリアとして使用されていた階段や要素を外側に出すことで、外部との接続が感じられる内部空間に仕上げた。

⑦Hortense Majou

家族像、ライフスタイルが硬直的である「プレイモービル ドールハウスキャリングセット」を批判し、極限までカスタマイズができるシステムに改造した。